5月18日(木)の3年生創造コースの総合実践の授業では、資生堂より提供をうけたアンコンシャス・ビューティー・バイアス(UBB)の教材を使用して、グループワークを行いました。
授業導入時のクイズです。
父親と息子が交通事故にあい、二人とも大けがをした。救急車で別々の病院に運ばれ、息子のほうを担当した外科医は顔を見るやいなや叫んだ。「これは私の息子です!」。一体どういうことか。 |
外科医はその子の母親だったというのが答えです。クイズとして成り立つのは外科医と聞いて男性だと思い込む人が多いから。
アンコンシャス・バイアスとは、「無意識の偏見・思い込み」を意味する言葉です。「自覚しない、無意識の」を意味する「unconscious」と、「偏見、先入観」を意味する「bias」が組み合わさってできました。アンコンシャス・バイアスは、過去の経験や日々接する情報、周囲の意見などから無意識のうちに形成されます。アンコンシャス・バイアスは「誰にでもある」もののため、日常生活や職場などさまざまな場面で見られるとされています。
アンコンシャス・バイアスは誰にでもあって、あること自体が問題というわけではありません。過去の経験や、見聞きしたことに影響を受けて、自然に培われていくため、アンコンシャス・バイアスそのものに良し悪しはありません。しかし、アンコンシャス・バイアスに気づかずにいると、そこから生まれた言動が、知らず知らずのうちに、相手を傷つけたり、キャリアに影響をおよぼしたり、自分自身の可能性を狭めてしまう等、様々な影響があるため、注意が必要です。
今回は資生堂から提供を受けた教材を使って、アンコンシャス・バイアスについての授業を、グループワークを中心に行いました。資生堂の社員の方も来校いただき、グループワークに参加していただきました。企業の方からの意見を聞いたり、議論できたりする貴重な機会となりました。